1. 概要

1.1. はじめに

Exastro OASE Agentとは、Exastro IT AutomationにおいてOASEを利用する際に、外部との連携を行う機能です。
具体的には、外部システム(例.監視システムやメールサーバー)から情報収集し、それらを最適化されたイベントとしてOASEに送信することを実現します。
本書では、Exastro OASE Agentを導入するための、構築要件や構成パターンについて解説します。

1.2. システム要件

1.2.1. 構築環境

OASE Agentはコンテナにより提供されます。
本マニュアル内では、Kubernetesもしくは、DockerおよびPodmanで構築した場合について解説しています。

1.2.2. サーバー要件

Kubernetes 版 OASE Agent もしくは Docker Compose 版 OASE Agent をご確認ください。

1.2.3. 通信要件

OASE Agentから収集対象サーバ および Exastro IT Automation に対してアウトバウンド通信できる必要があります。
表 1.8 通信要件

用途

説明

通信元 (FROM)

通信先 (TO)

プロトコル

Exastro OASE 連携用

収集設定の取得と収集したイベントのOASE機能への送信

OASE Agent

Exastro IT Automation
(Exastro ITA OASE Receiver API)

HTTP/HTTPS

イベント収集先 連携用

外部システム(例.監視ツールやメールサーバー)から情報(障害等)の収集を行う

OASE Agent

収集対象サーバ (監視ツール)

HTTP/HTTPS/IMAP

1.3. システム構成

1.3.1. 基本的な構成イメージ

OASE Agent default

1.3.2. 構成パターン

表 1.9 構成パターン

構成

説明

複数の外部システムとまとめて連携

1つのOASE Agentで、複数の収集対象から情報収集(直列処理)が可能です。

外部システムと個別に連携

収集対象ごとにOASE Agentを用意します。
1つのコンテナ基盤で、複数のOASE Agentを起動することも可能です。

Active-Standby構成

ストレージを共有した、Active-Standby構成によって可用性を実現します。

  • 複数の外部システムとまとめて連携

複数の外部システムとまとめて連携 イメージ
  • 外部システムと個別に連携

外部システムと個別に連携 イメージ
  • Active-Standby構成

外部システムと個別に連携 イメージ