エクスポート/インポート

本シナリオでは、簡単な例として、登録したデータをエクスポート/インポートすることを題材に Exastro IT Automation の基本操作を学習します。

事前準備

事前準備では、エクスポートするデータの登録をしていきます。
work01 ワークスペースをエクスポート元のワークスペースとし、work02 ワークスペースをインポート先のワークスペースとして進めていきます。
表 164 ワークスペース概要

エクスポート元ワークスペース

インポート先ワークスペース

work01

work02

パラメータシートの作成

まずは work01 ワークスペースでの作業になります。
データをエクスポートするためにパラメータシートを作成していきましょう。
パラメータシート作成 ▶ パラメータシート定義・作成 から、「ディレクトリ設定」というパラメータシートを作成します。
パラメータシート作成
表 165 パラメータシート作成の項目の設定値1

設定項目

項目1設定値

項目2設定値

項目3設定値

項目4設定値

項目の名前

パス

所有者

グループ

モード

項目の名前(Rest API用)

path

owner

group

mode

入力方式

文字列(単一行)

文字列(単一行)

文字列(単一行)

文字列(単一行)

選択項目

64

64

64

64

正規表現

初期値

必須

一意制約

説明

備考

表 166 パラメータシート作成情報の設定値

項目名

設定値

項番

(自動入力)

パラメータシート名

ディレクトリ設定

パラメータシート名(REST)

directory_settings

作成対象

パラメータシート(ホスト/オペレーションあり)

表示順序

1

バンドル利用

「利用する」にチェックを入れない(無効)

最終更新日時

(自動入力)

最終更新者

(自動入力)

機器登録

作業対象となるサーバを機器一覧に登録します。
Ansible共通 ▶ 機器一覧 から、作業対象であるサーバーの接続情報を登録します。
機器一覧登録
表 167 機器一覧の設定値

HW機器種別

ホスト名

IPアドレス

ログインパスワード

ssh鍵認証情報

Ansible利用情報

ユーザ

ssh秘密鍵ファイル

Legacy/Role利用情報

認証方式

SV

server01

192.168.0.1 ※適切なIPアドレスを設定

接続ユーザ名

(秘密鍵ファイル)

鍵認証(パスフレーズなし)

Tip

今回のシナリオでは鍵認証で実行しますが、パスワード認証での実行も可能です。
認証方式は、作業対象サーバーへのログインの方法に応じて適宜変更してください。

作業概要登録

オペレーション登録では、作業を実施する際の作業概要を定義します。
オペレーション
実施する作業のことで、オペレーションに対して作業対象とパラメータが紐づきます。
基本コンソール ▶ オペレーション一覧 から、作業実施日時や作業名を登録します。
オペレーション登録
表 168 オペレーション登録内容

オペレーション名

実施予定日時

OP1

2024/04/01 12:00:00

OP2

2024/04/02 12:00:00

OP3

2024/04/03 12:00:00

パラメータ設定

入力用 ▶ ディレクトリ設定 から、ディレクトリ設定のパラメータを登録します。
ディレクトリ設定のパラメータ登録
表 169 ディレクトリ設定の設定値1

ホスト名

オペレーション

パラメータ

オペレーション名

パス

所有者

グループ

モード

server01

2024/04/01 12:00:00_OP1

/tmp/work1

root

root

0644

server01

2024/04/02 12:00:00_OP2

/tmp/work2

root

root

0644

環境移行エクスポート/インポート

エクスポート/インポートには、環境移行と時刻指定とExcel一括の3つのモードがあります。
詳しくは メニューエクスポート・インポート を参照してください。
まずは、環境移行モードで実行します。

メニューエクスポートの実行

それでは作成したメニューをエクスポートします。
エクスポート/インポート ▶ メニューエクスポート からメニューのエクスポートをします。
環境移行メニューエクスポート
表 170 環境移行メニューエクスポート

モード

廃止情報

エクスポートメニュー選択

環境移行

廃止を含む

全てのメニュー

kymファイルのダウンロード

実行したエクスポートのデータをダウンロードしましょう。
エクスポート/インポート ▶ メニューエクスポート・インポート管理 ▶ フィルタ ▶ ファイル名 からkymファイルをダウンロードします。
環境移行kymファイルダウンロード

メニューインポートの実行

ここからは work02 ワークスペースでの作業になります。
ダウンロードしたkymファイルをインポートします。
エクスポート/インポート ▶ メニューインポート ▶ ファイル選択 からエクスポートしたkymファイルをアップロードします。インポートメニュー選択は、全てのメニューを選択します。
環境移行メニューインポート

メニューインポートの確認

メニューインポートの実行が完了したら、実行したメニューインポートの情報を確認します。
エクスポート/インポート ▶ メニューエクスポート・インポート管理 ▶ フィルタ から実行したインポートのステータスが「完了」となっていることを確認しましょう。
環境移行メニューインポート確認
次に移行されたメニューを確認します。
入力用 ▶ ディレクトリ設定 ▶ フィルタ から、ディレクトリ設定の最終更新者が「メニューエクスポート・インポート機能」となっていることを確認しましょう。
環境移行メニューインポート確認
表 171 環境移行メニューインポート確認

ホスト名

オペレーション

パラメータ

最終更新者

オペレーション名

パス

所有者

グループ

モード

server01

2024/04/01 12:00:00_OP1

/tmp/work1

root

root

0644

メニューエクスポート・インポート機能

server01

2024/04/02 12:00:00_OP2

/tmp/work2

root

root

0644

メニューエクスポート・インポート機能

時刻指定エクスポート/インポート

次に時刻指定モードで実行します。
詳しくは メニューエクスポート・インポート を参照してください。

パラメータ更新

ここからは work01 ワークスペースでの作業となります。
次にエクスポート元のデータをパラメータを更新します。
入力用 ▶ ディレクトリ設定 ▶ フィルタ から、更新したいパラメータを選択し、編集を押下します。
今回は時刻指定モードでエクスポートを行うため、OP1のパラメータ更新後、2~3分程度時間を空けてからOP2の更新を行ってください。パラメータの更新後、入力用 ▶ ディレクトリ設定 ▶ フィルタ からOP2の最終更新日時を確認しておきましょう。
ディレクトリ設定のパラメータ更新
ディレクトリ設定のパラメータ更新
表 172 ディレクトリ設定の設定値2

ホスト名

オペレーション

パラメータ

オペレーション名

パス

所有者

グループ

モード

server01

2024/04/01 12:00:00_OP1

/tmp/work11

root

root

0644

server01

2024/04/02 12:00:00_OP2

/tmp/work22

root

root

0644

パラメータ登録

次に新しくパラメータを登録します。
入力用 ▶ ディレクトリ設定 から、ディレクトリ設定のパラメータを登録します。
ディレクトリ設定のパラメータ登録
表 173 ディレクトリ設定の設定値3

ホスト名

オペレーション

パラメータ

オペレーション名

パス

所有者

グループ

モード

server01

2024/04/03 12:00:00_OP3

/tmp/work3

root

root

0644

メニューエクスポートの実行

それでは更新したメニューをエクスポートします。
エクスポート/インポート ▶ メニューエクスポート からメニューのエクスポートをします。
時刻指定メニューエクスポート
表 174 時刻指定メニューエクスポート

モード

yyyy/MM/dd HH:mm

廃止情報

エクスポートメニュー選択

時刻指定

OP2のデータ更新日時

廃止を含む

全てのメニュー

Tip

時刻指定の際は、OP2のデータ更新日時を指定しましょう。時刻指定で指定した時刻以降のデータがエクスポートされます。

kymファイルのダウンロード

実行したエクスポートのデータをダウンロードしましょう。
エクスポート/インポート ▶ メニューエクスポート・インポート管理 ▶ フィルタ ▶ ファイル名 からkymファイルをダウンロードします。
時刻指定kymファイルダウンロード

メニューインポートの実行

ここからは work02 ワークスペースでの作業になります。
ダウンロードしたkymファイルをインポートします。
エクスポート/インポート ▶ メニューインポート ▶ ファイル選択 からエクスポートしたkymファイルをアップロードします。インポートメニュー選択は、全てのメニューを選択します。
時刻指定メニューインポート

メニューインポートの確認

メニューインポートの実行が完了したら、実行したメニューインポートの情報を確認します。
エクスポート/インポート ▶ メニューエクスポート・インポート管理 ▶ フィルタ から実行したインポートのステータスが「完了」となっていることを確認しましょう。
時刻指定メニューインポート確認
次に移行されたメニューを確認します。
入力用 ▶ ディレクトリ設定 ▶ フィルタ から、時刻指定以降のパラメータが登録、更新されていることを確認しましょう。OP1のデータが更新されておらず、OP2のデータが更新、OP3のデータが登録されていれば大丈夫です。
時刻指定メニューインポート確認
表 175 時刻指定メニューインポート確認

ホスト名

オペレーション

パラメータ

最終更新者

オペレーション名

パス

所有者

グループ

モード

server01

2024/04/01 12:00:00_OP1

/tmp/work1

root

root

0644

メニューエクスポート・インポート機能

server01

2024/04/02 12:00:00_OP2

/tmp/work22

root

root

0644

メニューエクスポート・インポート機能

server01

2024/04/03 12:00:00_OP3

/tmp/work3

root

root

0644

メニューエクスポート・インポート機能

Excel一括エクスポート/インポート

次にExcel一括モードで実行します。
詳しくは Excel一括エクスポート・インポート を参照してください。

Excel一括エクスポートの実行

ここからは work01 ワークスペースでの作業となります。
それではメニューをエクスポートします。
エクスポート/インポート ▶ Excel一括エクスポート からメニューのエクスポートをします。
Excel一括メニューエクスポート
表 176 Excel一括メニューエクスポート

廃止情報

エクスポートメニュー選択

全レコード

全てのメニュー

zipファイルのダウンロード

実行したエクスポートのデータをダウンロードしましょう。
エクスポート/インポート ▶ Excel一括エクスポート・インポート管理 ▶ フィルタ ▶ ファイル名 からzipファイルをダウンロードします。
Excel一括zipファイルダウンロード

Excelファイルの編集

zipファイルダウンロード後、ファイルを解凍しましょう。本シナリオでは、Excel一括エクスポート機能を使用し、オペレーション一覧へ新たなオペレーションの登録処理を行います。
解凍したファイル、基本コンソール ▶ オペレーション一覧 を開き、ファイルを以下のように編集し、上書き保存します。
Excel一括ファイル編集
表 177 Excelファイル編集

実行処理種別

オペレーション名

実施予定日時

登録

OP4

2024/04/04 12:00:00

登録

OP5

2024/04/05 12:00:00

登録

OP6

2024/04/06 12:00:00

エクスポートファイルの圧縮

その後、エクスポートした全てのファイルを選択し、zipファイルに圧縮します。zipファイル名は任意のファイル名で大丈夫です。
Excelファイルzip方法

Excel一括インポートの実行

ここからは work02 ワークスペースでの作業になります。
圧縮したzipファイルをインポートします。
エクスポート/インポート ▶ Excel一括インポート ▶ ファイル選択 から、エクスポートファイルの圧縮 で作成したzipファイルをアップロードします。インポートメニュー選択は、全てのメニューを選択します。
Excel一括インポート

Excel一括インポートの確認

メニューインポートの実行が完了したら、実行したメニューインポートの情報を確認します。
エクスポート/インポート ▶ Excel一括エクスポート・インポート管理 ▶ フィルタ から実行したインポートのステータスが「完了」となっていることを確認しましょう。
そして、エクスポート/インポート ▶ Excel一括エクスポート・インポート管理 ▶ フィルタ ▶ 結果 から結果logファイルをダウンロードします。ダウンロードしたlogファイルを開き、登録件数を確認しましょう。
Excel一括インポート確認
Excel一括インポート確認
次に、ファイルを編集して登録した内容を確認します。
基本コンソール ▶ オペレーション一覧 ▶ フィルタ から登録したオペレーションが追加されていることを確認しましょう。
Excel一括インポート確認
表 178 Excel一括インポート確認

オペレーション名

実施予定日時

最終更新者

OP1

2024/04/01 12:00:00

メニューエクスポート・インポート機能

OP2

2024/04/02 12:00:00

メニューエクスポート・インポート機能

OP3

2024/04/03 12:00:00

メニューエクスポート・インポート機能

OP4

2024/04/04 12:00:00

User名

OP5

2024/04/05 12:00:00

User名

OP6

2024/04/06 12:00:00

User名

まとめ

本シナリオでは、パラメータシートやオペレーションを作成し、それらを別のワークスペースに移行するというシナリオでエクスポート/インポート機能を学習しました。
エクスポート/インポート機能を使うと、新たにワークスペースを作成し、既存のデータを簡単に新たに作成したワークスペースへ移行することが出来ます。
より詳細な情報を知りたい場合は、マニュアル を参照してください。