3. Azure Kubernetes Service¶
3.1. はじめに¶
本書では、Exastro IT Automation のデプロイ先となる、Azure Kubernetes Service (AKS) クラスタにおけるセットアップ方法について説明します。
3.2. 前提条件¶
Azure CLI が利用可能であること。
下記の操作を行うために必要な権限を持っていること。
3.3. AKS クラスタ構築¶
3.3.1. AKS クラスタの作成例¶
AKS 環境へデプロイした Exastro Suite に接続するための AKS クラスタ作成におけるセットアップ例を紹介します。
必要な設定などは適宜確認の上、環境に合った設定値を投入して下さい。
はじめに
サービス公開をするために Exastro Platform のサービスに、External IP の設定と DNS 登録をしてインターネットを経由した接続をする手順を説明します。External IP を設定するにあたり、パブリック IP プレフィックスを作成する必要があるため、はじめにAKSを構築するまでの手順を合わせて記載します。なお、パブリック IP プレフィックスの作成は GUI を使った方法もありますが、ここでは Azure CLI を使用した構築例を記載します。変数設定
クラスタ作成時のパラメータを定義します。変数
説明
RESOURCE_GROUP
利用するリソースグループ名
CLUSTER_NAME
作成する AKS クラスタ名
PUBLIC_IP_PREFIX_NAME
パブリック IP プレフィックス名
AUTHORIZED_IP_RANGES
接続元IPアドレス設定
コマンド実行に必要な変数の設定を行います。警告
下記のパラメータは設定例となるため、環境に応じて適切な値を設定してください。# 利用するリソースグループ名 RESOURCE_GROUP=exastro-suite-group # 作成する AKS クラスタ名 CLUSTER_NAME=exastro-suite # パブリック IP プレフィックス名 PUBLIC_IP_PREFIX_NAME=${CLUSTER_NAME}-ipprefix # 接続元IPアドレス設定 AUTHORIZED_IP_RANGES=xxx.xxx.xxx.xxx/31
パブリックIPプレフィックスの作成
# パブリック IP アドレスの払い出し az network public-ip prefix create \ --resource-group ${RESOURCE_GROUP} \ --name ${PUBLIC_IP_PREFIX_NAME} \ --length 31 \ --location japaneast # パブリック IP プレフィックスの作成結果を変数に格納 PUBLIC_IP_PREFIX_ID=$(az network public-ip prefix show --resource-group ${RESOURCE_GROUP} --name ${PUBLIC_IP_PREFIX_NAME} --query id --output tsv) AUTHORIZED_IP_RANGES+=,$(az network public-ip prefix show --resource-group ${RESOURCE_GROUP} --name ${PUBLIC_IP_PREFIX_NAME} --query ipPrefix --output tsv)
AKS クラスタ作成
# AKS クラスタ作成 az aks create \ --resource-group ${RESOURCE_GROUP} \ --name ${CLUSTER_NAME} \ --generate-ssh-keys \ --kubernetes-version 1.23.8 \ --node-count 1 \ --node-vm-size Standard_D4a_v4 \ --os-sku Ubuntu \ --enable-node-public-ip \ --node-public-ip-prefix-id ${PUBLIC_IP_PREFIX_ID} \ --enable-addons http_application_routing \ --api-server-authorized-ip-ranges ${AUTHORIZED_IP_RANGES}
3.3.2. ドメイン名の確認¶
作成した AKS クラスタにインターネットから接続するためのドメイン名を確認します。
# AKS クラスタに設定されているドメイン名の取得
az aks show -g ${RESOURCE_GROUP} -n ${CLUSTER_NAME} --query addonProfiles.httpApplicationRouting.config.HTTPApplicationRoutingZoneName -o table
Result
----------------------------------------
xxxxxxx.japaneast.aksapp.io
※この出力結果のドメインを後続のIngress利用時の設定として利用します。
AKS クラスタの構築が完了したら Exastro on Kubernetes - Online に従って、Exastro IT Automation をインストールします。