1. Ansible Core

1.1. はじめに

Exastro IT Automation(以下、ITAとも記載する)で Ansible 連携機能 (以下、Ansible driver) として運用する為のシステム構成と環境構築について説明します。
本書ではそのうち Ansible Core を実行エンジンとしたシステム構成と環境構築について説明します。

Ansible Automation Platform による構成を行う場合は、 Ansible Automation Platform を参照してください。

ITA Ansible driver を利用するにあたっては、Exastro IT Automation がインストール済みであることが前提です。
Exastro IT Automation のインストール方法に関しては、 Exastro on Kubernetes - Online を参照してください。

1.2. システム構成

Ansible driver は Exastro IT Automation のデプロイ時に標準機能として提供されます。

簡易的な Ansible 実行の場合は、Ansible Core による構成が可能です。

以下に Ansible Core における構成パターンと構成イメージを記載します。

1.2.1. システム構成パターン

表 1.5 システム構成パターン

構成

説明

Ansibleスケールアウト可否

Ansible Core

Exastro IT Automation システムと Ansible Core を同一環境に構成

○ (Kubernetes環境に限る)

1.2.2. システム構成イメージ

Ansible Core

図 1.1 Ansible Core

表 1.6 システム通信要件
通信番号
※1

FROM

TO

プロトコル
(ポート番号※2)

主な用途

Ansible Core

ストレージ機器

ファイルシステム、NFS, iSCSI等
(ストレージ I/O、各プロトコルの接続ポート)
Ansible コマンド実行時の実行情報(Playbook host_vars 等)の連携

Ansible Core

対象機器

Any
(22/tcp(ssh), 23/tcp(telnet)等 ※3)

作業対象機器へのコマンド実行

※1 Ansible Coreの構成イメージの番号と紐づく通信番号を記載。
※2 ポート番号は標準的なポート番号を記載。
※3 代表的な例を記載。Ansibleモジュールにより利用プロトコルが異なる。

1.3. システム要件

Ansible driver は Exastro IT Automation システムのシステム要件に準拠するため、Exastro on Kubernetes - Online を参照してください。

1.4. Playbook連携

Exastro IT Automation と Ansible Core との Playbook 連携について説明します。
Exastro IT Automation は Playbook やパラメータ値のやり取りのためにファイルシステムを中継した連携を行います。
Exastro IT Automation と Ansible Core 間のファイル連携図

図 1.2 Exastro IT Automation と Ansible Core 間の Playbook 連携図

1.5. 初期設定

Ansible Core インストール後、Exastro IT Automation と Ansible Core からアクセス可能な共有ディレクトリを準備してください。
インストールマニュアルの 永続ボリュームの設定 で作成したボリューム内に共有ディレクトリを作成します。