1. メニューエクスポート・インポート

1.1. はじめに

本書は、ITAのメニューエクスポート・インポートの機能および操作方法について説明します。

1.2. メニューエクスポート・インポートの概要

本章ではメニューエクスポート・インポートについて説明します。

メニューエクスポート・インポート

機能について

メニューエクスポート・インポートは、移行したいITAのメニューを選択し、メニュー単位でデータを上書きで移行します。
../../../../_images/export_import_simple_diagram.png

モードについて

メニューエクスポート機能には2種類のモードがあります。
  1. 環境移行

指定メニューのすべてのデータをエクスポートします。インポート先のデータをすべて置き換えます。
../../../../_images/environmental_transition_diagram.png
  1. 時刻指定

指定時刻以降のデータのみエクスポートします。インポート先のデータと一意項目(ID、No等)が重複した場合はエクスポートしたデータが優先してインポートされます。
例:2023年1月2日 17:00を指定した場合
../../../../_images/time_designation_transition_diagram.png

使用例

本機能ではワークスペースAとワークスペースBの2つの環境を使用して、以下のように機能を利用することを想定しています。
パターン①:環境の複製
ワークスペースAに登録されているすべてのデータをワークスペースBに複製します。
[手順]
  1. 環境移行モードにてワークスペースAのデータを環境移行モードですべてエクスポートします。

  2. 1でエクスポートしたデータをワークスペースBにインポートします。

※環境移行後はワークスペースBでデータの登録・更新を行えます。その後、再度ワークスペースAからデータを移行すると不整合が発生する可能性があるため非推奨です。
※双方向でのデータの移行は、データの不整合が発生する可能性があるため非推奨です。
../../../../_images/environment_replication.png
パターン②:データを投入するワークスペースと作業を実行するワークスペースを分ける
データの投入・テスト用ワークスペースと作業の実行のみを行う用のワークスペースの2点を用意する場合。
[手順]
  1. 環境移行モードにてワークスペースAのデータをすべてエクスポートします。

  2. 1でエクスポートしたファイルをワークスペースBにインポートします。

  3. ワークスペースAでデータの更新があるたびにワークスペースBに時刻指定モードで差分データを移行します。

※データ移行を複数行う前提の場合、ワークスペースBでデータの登録・更新を行うとデータの不整合が発生する可能性があるため非推奨です。作業の実行のみであれば影響はありません。
※ワークスペースBにて作業の実行中にデータを移行する際は、実行中のデータに影響を与えないようにするため、時刻指定モードで差分データのみを移行するようにしてください。
※双方向でのデータの移行は、データの不整合が発生する可能性があるため非推奨です。
../../../../_images/separate_servers.png

1.3. メニューエクスポート・インポートのメニュー、画面構成

本章では、メニューエクスポート・インポートのメニュー、画面構成について説明します

メニュー 一覧

メニューエクスポート・インポートのメニューを以下に示します。
表 1.198 ITAメニュー一覧

No

メニューグループ

メニュー・画面

説明

1

エクスポート・インポート

メニューエクスポート

メニューのデータをエクスポートします。

2

メニューインポート

メニューのデータをインポートします。

3

メニューエクスポート・インポート管理

[メニューエクスポート]メニューで実行したエクスポートと、[メニューインポート]メニューで実行したインポートの状況を管理します。

1.4. 機能・操作方法説明

メニューエクスポート

ITAシステムに登録されているデータを、メニューごとにエクスポートします。

注釈

データを別のITA環境に移す場合、すべてのメニューを対象に移動しないとデータの整合性が壊れる可能性があります。
一部エクスポート対象外のメニューが存在します。対象外のメニューは以下の通りです。

No

メニューグループ

メニュー・画面

1

エクスポート・インポート

メニューエクスポート

2

メニューインポート

3

メニューエクスポート・インポート管理

4

Excel 一括エクスポート

5

Excel 一括インポート

6

Excel 一括エクスポート・インポート管理

7

Conductor

Conductor編集/作業実行

8

Conductor作業一覧

9

Conductor作業確認

10

Conductorインスタンス一覧

11

ConductorNodeインスタンス一覧

12

パラメータシート作成

パラメータシート定義・作成

13

パラメータシート作成履歴

14

選択1

15

選択2

16

比較

比較実行

17

Ansible-Legacy

作業対象ホスト

18

代入値管理

19

作業実行

20

作業状態確認

21

作業管理

22

Ansible-Pioneer

作業対象ホスト

23

代入値管理

24

作業実行

25

作業状態確認

26

作業管理

27

Ansible-LegacyRole

作業対象ホスト

28

代入値管理

29

作業実行

30

作業状態確認

31

作業管理

32

Terraform-Cloud/EP

作業実行

33

作業状態確認

34

作業確認

35

代入値管理

36

連携先Terraform管理

37

Terraform-CLI

作業実行

38

作業状態確認

39

作業管理

40

代入値管理

(1) エクスポートするモードと廃止情報を選択します。
モード一覧と廃止情報一覧を以下に示します。
表 1.199 モード一覧

名称

説明

環境移行

インポート時、既存データをすべて削除してデータを上書きします。

時刻指定

インポート時、指定した時刻以降に入力されたデータを各メニューの一意項目(ID、No等)を基に挿入・上書きします。

表 1.200 廃止情報一覧

名称

説明

廃止を含む

廃止状態のデータを含むすべてのデータをエクスポートします。

廃止を除く

廃止状態のデータを除いたデータをエクスポートします。

(2) エクスポートするメニューを選択して《エクスポート》ボタンを押下します。
メニューエクスポート画面(1)

図 1.221 メニューエクスポート画面(1)

注釈

初回の環境移行や新しくパラメータシート作成でメニューを作成した場合は下記のメニューをエクスポート対象に含むようにしてください。
含まないでエクスポート・インポートした場合、インポート時に完了(異常)になります。
・メニュー管理
・メニュー-テーブル紐付管理
・メニュー-カラム紐付管理
・ロール-メニュー紐付管理
(3) エクスポート確認のポップアップ画面が表示されますので、内容を確認して《エクスポート開始》ボタンを押下します。
メニューエクスポート画面(2)

図 1.222 メニューエクスポート画面(2)

(4) メニューを選択後、《エクスポート》ボタンを押下します。
自動でメニューエクスポート・インポート管理画面に遷移するのでエクスポート処理のステータスを確認してください。
メニューエクスポート・インポート管理画面

図 1.223 メニューエクスポート・インポート管理画面

メニューインポート

[メニューエクスポート]メニューでエクスポートしたデータをインポートします。
(1) 《ファイル選択》ボタンを押下して、インポートするファイルを選択し、《開く》ボタンを押下します。
メニューインポート画面(1)

図 1.224 メニューインポート画面(1)

メニューインポート画面(2)

図 1.225 メニューインポート画面(2)

(2) インポートしたファイル内のメニューの一覧が表示されます。インポートするメニューを選択して《インポート》ボタンを押下します。
チェックボックスがチェックされているメニューがインポート対象となります。
インポートする必要がないメニューは、チェックは外してください。
メニューインポート画面(3)

図 1.226 メニューインポート画面(3)

(3) インポート確認のポップアップ画面が表示されますので、内容を確認して《インポート開始》ボタンを押下します。
メニューインポート画面(4)

図 1.227 メニューインポート画面(4)

(4) 自動で[メニューエクスポート・インポート管理]に遷移するのでインポートの状況確認が行えます。

警告

インポートのステータスが「実行中」の時にすぐに他の操作(画面の更新、他のメニューへの遷移など)を行うと
データ入れ替えのためタイミングによってはシステムエラーになる可能性がありますので少し時間を置いてから操作をするようにしてください。
メニューエクスポート・インポート管理画面

図 1.228 メニューエクスポート・インポート管理画面

メニューエクスポート・インポート管理

[メニューエクスポート]メニューで実行したエクスポートと、[メニューインポート]メニューで実行したインポートの状況を管理します。
メニューエクスポート・インポート管理画面

図 1.229 メニューエクスポート・インポート管理画面

表 1.201 一覧画面項目一覧(メニューエクスポート・インポート管理)

項目

説明

実行No.

一意のIDが自動採番されます

ステータス

〔未実行〕、〔実行中〕、〔完了〕の順に遷移します。
エラーが発生した場合は、〔完了(異常)〕になります。
インポート時に〔完了(異常)〕になった場合はロールバックを実施し、データをインポート前の状態に戻します。

処理種別

エクスポート・・・メニューエクスポート
インポート・・・メニューインポート

モード

〔環境移行〕または〔時刻指定〕が表示されます。

廃止情報

〔廃止を含む〕または〔廃止を除く〕が表示されます。

指定時刻

モードが〔時刻指定〕の場合にのみ表示されます。

ファイル名

エクスポートの場合、〔完了〕になるとエクスポートデータが表示されるので、ダウンロードして使用してください。
インポートの場合、インポートしたデータが表示されます。

実行ユーザ

エクスポート処理またはインポート処理を実行したユーザが表示されます。